電脳世界の空の下

今頃シュタインズゲートに到達した・・・感動した!!

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この1年、暇な時間もあまりなく、どーもネトゲをする気になれず過ごしておりましたが

大晦日の日に1年ぶりにFEZをプレイしてみました。

うあ、キー操作忘れてるし、指も満足に動かない~、仕様もいろいろ変わってるみたいで

魔道具浮いててカワイイかも、チャリオット?、ルーレットにおみくじしなくちゃ

と結構忙しい!?



ちなみに下の「ネツ魂 ①~⑤」は4年以上前(そんなに月日が経ったとは!)に旧ブログに掲載したもの。

今晩久しぶりに出会ったデボさんが確認したいことがあるとのことで旧ブログより引っ張りだしてきました。



あーーーーーーーーーーー



今読んでみるとイロイロ直してえぇぇぇぇぇぇぇ(発狂w)
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「やりましたね、隊長!」
ネツァワル軍の野営地に無事帰還したクニエ隊の隊員3名が喜びの表情を浮かべてクニエの元に駆け寄る。
「・・・ああ、みんなよく頑張った」
クニエが答える。
だが、その表情は暗く、両目は泣いたように充血している。
「・・・パニのこと・・・ですか?」とイヌコロが察した。
「ケッ!奴は捕虜になって生きてるんだからいいじゃないか!俺は、あんなネツ魂を失った卑怯者のことなんて思いだしたくもねえ!」
フガクが吐き捨てた。
「・・・のだ」クニエが呟いた。
「何です、隊長?」イサネが聞きかえす。

「違うのだ・・・パニは卑怯者なんかじゃないんだ!」
悲痛な声だった。
他の者は、驚き、沈黙した。
クニエは話しはじめた。
「パニが投降すると言った時、私は信じられなかった。パニは決してそんなことを考える奴ではなかったから。だから、何か隠された意図があるのだろうと考えを廻らせていた。そしてその意図がわかったのは、奴が黄金の宮殿亭で共に飲み明かすという話をした時だ」
「黄金の宮殿亭?そういえば聞いたことのない酒場ですね」イヌコロが言う。
「当然だ、そんな酒場など存在しない」
「奴と私は、ネツァワルの片田舎の同郷でな。その地方に伝わる伝承に死を怖れず、勇敢に戦い抜いた戦士は、死後、神の黄金の宮殿に招かれ、饗応を受けるというものがあるのだ」
「つまり、奴は私にだけわかる暗号で、自分は死を怖れず勇敢に戦い抜くつもりだと言ったのだ」
「それで私は、パニが何をしようとしているかわかった・・・」

「まさか、すると・・・そんな・・・」
隊員たちはようやく真実に思いあたり、衝撃を受けていた。

らしからぬ、パニの言動。
逃走中に背後に聞こえた大勢の叫び声。
追いつかれるはずだった敵に、奇跡的に追いつかれなかったこと。
それら、すべての符号が今や一致した・・・

「パニは、仲間を助けるために自分を犠牲にして敵軍を足止めしたのだ。あいつこそ本当のネツ魂を持った戦士だった。私は・・・私は、自分達が生き残るためにわかっていながら、パニ1人を死地に送りこんだのだ!責められるべきは私なのだ!」
クニエは叫び、涙を流していた。

青ざめたイサネが震える声で聞いた。
「・・・パニさんは、どうなったんです?」

クニエが答えた。
「最後に振り返ってみた時、ヴォイドを敵の真っ只中でまいていた。すぐに敵に取り囲まれ・・・姿が見えなくなった・・・」

「うああ、そうだったのか!俺達を助けるためにやつは!それなのに、それなのに、何にも知らずに俺はーっ!許してくれ、パニ!!」
フガクは叫び、天を仰いで号泣した。

「パニさん、それを私達に悟られまいとあんな憎まれ口を・・・みんなに非難され、軽蔑され、さぞ辛かったでしょうね、悲しかったでしょうね・・・」
イヌコロもすすり泣いていた。

「パニさんは、やっぱり卑怯者じゃなかった・・・私にネツ魂を教えてくれたパニさんだった・・・でも、でもどうして・・・」
イサネは泣き崩れた。











こうしてネツァワルからパニというひとりの戦士が消えた。
しかしパニの持っていた熱いネツ魂は、仲間達に受け継がれ、消えることはない。










おしまい

「敵に発見されたぞ!」
フガクの緊張した声が響く。
「こちらは山道、敵軍は平地から廻りこんで来る。このままだと追いつかれます!」
イヌコロが答える。
「・・・作戦に変更はない!このまま真直ぐ走りぬけよ!」
クニエが叫ぶ。
全滅の暗い予感が全員の心に湧き上がる。
(パニ・・・)
その言葉はクニエの唇に浮かんだが、声にならず消えた。



俺はハイドしたまま、逃走する仲間とそれを追う敵軍の間の地点に移動した。
そして敵軍がやってくるのを待った。
俺は不意に痛みを感じ始めた左頬に無意識に手を当てた。
(フガクの野郎、最後にキツいのをくれやがって)
俺は苦笑いを浮かべていた。
やがて地響きと共に30人ほどの敵部隊が現れた。
俺は、敵軍が目の前にやってくるまで充分待った。
そして突然姿を現し、おもむろに右手を掲げ、ヴォイドダークネスを使った・・・



風をきり、必死に走るクニエ隊の後方で大勢の叫び声があがったようだった。
「なんだ?」
振り向こうとしたフガクにクニエの叱責が飛ぶ!
「振り向くな!そのまま走り続けよ!」
クニエのすぐ前を走っていたイサネは、クニエの声がくぐもっているような気がして不思議に思った。



1回目のヴォイドダークネスで半数の敵兵士を盲目にできた。
なかなかの上出来だ。
だが土煙を上げ、目を血走らせた残りの敵兵たちが俺目がけて殺到してくる。
後、数秒で奴らの刃は俺の体にくいこむことだろう。
だが、不思議だ・・・
俺の心に死の恐怖はなく、ただ清清しい満足感だけがあった・・・

不意にクニエ隊の仲間たち、フガク、イヌコロ、イサネの顔が俺の脳裏に浮かんだ。
(あいつら、ひどく怒ってたな・・・泣いてたな・・・)
彼らを傷つけたことへの謝罪ができず、また卑怯者と誤解されたまま逝くのは、寂しいかぎりに思えた。
そして最後に思い出したのはクニエの面影だった・・・
多くの戦場を共に駆け抜けてきた戦友。
だが心優しく、可憐な容姿を持った彼女は、本来戦場には全く似つかわしくない女性だった。
俺は、彼女に言わなくてはいけない言葉が何かあるような気がした。
だが、それを思いだすには時があまりに少なすぎた。

再び俺は右手を掲げ、最後になるであろうヴォイドダークネスを使った・・・



「隊長、なんか言ってください!このままじゃ・・・」
イサネがクニエに駆け寄る。
「・・・かまわん、行かしてやれ!」
クニエが言う。
「ネツ魂を失った卑怯者など、うちの部隊にはいらん!」
そう言い放つとクニエは背を向けた。
だがその声は、怒りなのか動揺なのか、微かに震えを帯びていた。
「・・・隊長・・・そんな・・・」
イサネは下を向き、うなだれた。
フガクが拳を岩壁に打ち付ける。
「パニの野郎、あんな卑怯者の屑野郎だったとは・・・見そこなったぜ!」
「彼のことを今まで、私はかけがえのない仲間だと思ってました。でもそれは私の一方的な思い込みだったのでしょうか・・・」
イヌコロが寂しそうに呟いた・・・



「では残った人員で、ネツへの帰還作戦を実行する。この作戦には神速のスピードと崖のぼりが必要になる。よってハイドを使わず、通常移動をする。なお、敵に発見されても交戦せず、何があってもそのまま走り抜けること。殿は私が務め、指示を逐次出す。いいな!」
クニエ隊長の指示に隊員はうなづいた。



クニエ隊から気づかれないよう距離をとり、俺はハイドしながら隊を追尾していた。
元より、敵軍に投降する気など更々ない。
クニエが提案しようとし、事前に察した俺が自ら実行した作戦。
それは、隊の1人が踏みとどまり敵に対して妨害工作を行うことにより、隊本体を無事に逃走させるというものだった。
踏みとどまった1人は、まず生還は有り得ない。
だが、5人全員が全滅するより、1人の犠牲で4人が助かるのならば、隊の指揮官としては当然採るべき作戦であろう。
まさに、クニエは指揮官の非情さを持って、この作戦を発案しようとしていたのだ。
だがもしクニエがそのまま発案していても、仲間の一人を犠牲にする作戦など仲間思いのメンバー達は到底受け入れることなどできないだろう。
作戦拒否の結果は、5人全員の全滅につながる。
それではだめなのだ。
だから俺が動いた。
俺は投降すると言い、卑怯者の脱走兵になった。
クニエ以外のメンバーは、まさか俺が仲間のために犠牲になろうとしていることなど知らない。
知っていたら当然、俺を止めるだろう。
彼らが知らないが故に俺はこの作戦を遂行することができるのだ。
この作戦の失敗は絶対に許されない。
俺の首尾に他のメンバーの命がかかっているのだから。
そう思うと俺は緊張を微かに感じ、身震いした。



驚愕の表情を浮かべる仲間たち。
「お、お前、一体何を言ってるんだ!」
フガクが血相を変えて叫ぶ。
「戦いもしないで、投降するだと?」
「ああ、勝ち目のない戦いをしてもしょうがないからな」
俺は目をそらし、答える。
次の瞬間、俺は左頬に熱い衝撃を感じ、地面に尻餅をついた。
衝撃の正体はフガクの拳だった。

「この卑怯者がぁ!お前はネツの面汚しだ!」
なおも殴りかかろうとするフガクをイヌコロが止め、努めて冷静に言った。
「パニ、今言ったことはあなたの本心ですか?あなたが言ったことは、私達仲間とネツァワルに対する背信です。そしてあなたは不名誉な脱走兵になるんですよ!」
俺は、ゆっくり立ち上がりながら答えた。
「・・・ああ、本心だ。俺は本当は仲間だとか国なんてものより、自分の命が1番大事なんだよ!」
それを聞いたイヌコロは、絶句し悲愴な表情を浮かべ、顔を背けた。
「・・・ならば・・・私がこれ以上言うことは何もありません・・・」

俺は立ち上がり、クニエを見た。
クニエは、眉を顰め、俺をいぶかしむように見ている。
俺はクニエに言った。
「世話になったな。俺は行かせてもらう」
クニエがやっと口を開く。
「パニ?」
「ああ、大事なことを言い忘れるところだった。クニエ、平和な時代が来たら黄金の宮殿亭で飲みあかす約束をしてたな。もう一緒に戦うことはないだろうが、この約束は生きてるからな」
クニエが両目を大きく見開く。

「ちょっと!みんな何言ってるんですか!」
今まで呆然と見ていたイサネが飛び出した。
「パニさん!一体どうしちゃったんですか!パニさんらしくないですよ!味方を助けるのに命をかけるのがネツ魂だって教えてくれたのはパニさんだったじゃないですか!」
訴えるイサネの目には涙が浮かんでいる。
俺はイサネの問いには答えず、軽く彼女の肩を叩いた。
そして背を向けると右手をあげ、無言の挨拶を仲間に送り、その場から歩きだした。

だが土煙を上げ、目を血走らせた残りの敵兵たちが俺目がけて殺到してくる。
後、数秒で奴らの刃は俺の体にくいこむことだろう。
だが、不思議だ・・・
俺の心に死の恐怖はなく、ただ清清しい満足感だけがあった・・・



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俺はネツァワル特殊工作部隊所属の短剣スカウト、パニ。
敵のゲートオブハデスを破壊するために選抜された5人のスカウト隊の副隊長として、俺はこの場にいた。
俺たちは敵の包囲を潜り抜け、見事ゲート破壊に成功した。
だが最初からわかっていたことだが、敵陣中枢まで侵入するこの任務は生還率はゼロに等しい。
俺たちは敵大軍の追撃を受け、今まさに峡谷に追い詰められ、身を隠していた。
スカウト5人の戦闘力など、たかがしれている。
このまま敵大部隊と再び遭遇すれば、全滅は必至であった。

俺は傍らのクニエ隊長と目を見合わせた。
彼女の目は、苦悩の色に満ちていた。
彼女とは戦友として長い間共に戦ってきた間柄だ。
目を見れば彼女の考えていることなど手にとるようにわかる。
そして、その考えを実行するためには隊長としての冷徹な決断が必要となることも。

俺は目をそらし、待機している仲間の3人を見やる。
陽気な男フガク、お洒落な女性イヌコロ、まだ幼さの残る娘イサネ。
共に幾つもの死線を潜り抜け、気心の知れた仲間だが、まだ彼らは若く、クニエの思案している事柄を察することはできまい。

クニエが決心したように、口を開こうとした。
俺は、それを遮るように話しだした。

「このまま、全員で行動していても敵部隊と遭遇すれば俺たちは全滅する。」
「だが、俺は死ぬのはごめんだ!」
俺は、大きく息を吸い、言葉を吐き出した。
「・・・俺は、投降する!」

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