電脳世界の空の下

今頃シュタインズゲートに到達した・・・感動した!!

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「隊長、なんか言ってください!このままじゃ・・・」
イサネがクニエに駆け寄る。
「・・・かまわん、行かしてやれ!」
クニエが言う。
「ネツ魂を失った卑怯者など、うちの部隊にはいらん!」
そう言い放つとクニエは背を向けた。
だがその声は、怒りなのか動揺なのか、微かに震えを帯びていた。
「・・・隊長・・・そんな・・・」
イサネは下を向き、うなだれた。
フガクが拳を岩壁に打ち付ける。
「パニの野郎、あんな卑怯者の屑野郎だったとは・・・見そこなったぜ!」
「彼のことを今まで、私はかけがえのない仲間だと思ってました。でもそれは私の一方的な思い込みだったのでしょうか・・・」
イヌコロが寂しそうに呟いた・・・



「では残った人員で、ネツへの帰還作戦を実行する。この作戦には神速のスピードと崖のぼりが必要になる。よってハイドを使わず、通常移動をする。なお、敵に発見されても交戦せず、何があってもそのまま走り抜けること。殿は私が務め、指示を逐次出す。いいな!」
クニエ隊長の指示に隊員はうなづいた。



クニエ隊から気づかれないよう距離をとり、俺はハイドしながら隊を追尾していた。
元より、敵軍に投降する気など更々ない。
クニエが提案しようとし、事前に察した俺が自ら実行した作戦。
それは、隊の1人が踏みとどまり敵に対して妨害工作を行うことにより、隊本体を無事に逃走させるというものだった。
踏みとどまった1人は、まず生還は有り得ない。
だが、5人全員が全滅するより、1人の犠牲で4人が助かるのならば、隊の指揮官としては当然採るべき作戦であろう。
まさに、クニエは指揮官の非情さを持って、この作戦を発案しようとしていたのだ。
だがもしクニエがそのまま発案していても、仲間の一人を犠牲にする作戦など仲間思いのメンバー達は到底受け入れることなどできないだろう。
作戦拒否の結果は、5人全員の全滅につながる。
それではだめなのだ。
だから俺が動いた。
俺は投降すると言い、卑怯者の脱走兵になった。
クニエ以外のメンバーは、まさか俺が仲間のために犠牲になろうとしていることなど知らない。
知っていたら当然、俺を止めるだろう。
彼らが知らないが故に俺はこの作戦を遂行することができるのだ。
この作戦の失敗は絶対に許されない。
俺の首尾に他のメンバーの命がかかっているのだから。
そう思うと俺は緊張を微かに感じ、身震いした。



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