電脳世界の空の下

今頃シュタインズゲートに到達した・・・感動した!!

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「敵に発見されたぞ!」
フガクの緊張した声が響く。
「こちらは山道、敵軍は平地から廻りこんで来る。このままだと追いつかれます!」
イヌコロが答える。
「・・・作戦に変更はない!このまま真直ぐ走りぬけよ!」
クニエが叫ぶ。
全滅の暗い予感が全員の心に湧き上がる。
(パニ・・・)
その言葉はクニエの唇に浮かんだが、声にならず消えた。



俺はハイドしたまま、逃走する仲間とそれを追う敵軍の間の地点に移動した。
そして敵軍がやってくるのを待った。
俺は不意に痛みを感じ始めた左頬に無意識に手を当てた。
(フガクの野郎、最後にキツいのをくれやがって)
俺は苦笑いを浮かべていた。
やがて地響きと共に30人ほどの敵部隊が現れた。
俺は、敵軍が目の前にやってくるまで充分待った。
そして突然姿を現し、おもむろに右手を掲げ、ヴォイドダークネスを使った・・・



風をきり、必死に走るクニエ隊の後方で大勢の叫び声があがったようだった。
「なんだ?」
振り向こうとしたフガクにクニエの叱責が飛ぶ!
「振り向くな!そのまま走り続けよ!」
クニエのすぐ前を走っていたイサネは、クニエの声がくぐもっているような気がして不思議に思った。



1回目のヴォイドダークネスで半数の敵兵士を盲目にできた。
なかなかの上出来だ。
だが土煙を上げ、目を血走らせた残りの敵兵たちが俺目がけて殺到してくる。
後、数秒で奴らの刃は俺の体にくいこむことだろう。
だが、不思議だ・・・
俺の心に死の恐怖はなく、ただ清清しい満足感だけがあった・・・

不意にクニエ隊の仲間たち、フガク、イヌコロ、イサネの顔が俺の脳裏に浮かんだ。
(あいつら、ひどく怒ってたな・・・泣いてたな・・・)
彼らを傷つけたことへの謝罪ができず、また卑怯者と誤解されたまま逝くのは、寂しいかぎりに思えた。
そして最後に思い出したのはクニエの面影だった・・・
多くの戦場を共に駆け抜けてきた戦友。
だが心優しく、可憐な容姿を持った彼女は、本来戦場には全く似つかわしくない女性だった。
俺は、彼女に言わなくてはいけない言葉が何かあるような気がした。
だが、それを思いだすには時があまりに少なすぎた。

再び俺は右手を掲げ、最後になるであろうヴォイドダークネスを使った・・・



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