電脳世界の空の下

今頃シュタインズゲートに到達した・・・感動した!!

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |
「やりましたね、隊長!」
ネツァワル軍の野営地に無事帰還したクニエ隊の隊員3名が喜びの表情を浮かべてクニエの元に駆け寄る。
「・・・ああ、みんなよく頑張った」
クニエが答える。
だが、その表情は暗く、両目は泣いたように充血している。
「・・・パニのこと・・・ですか?」とイヌコロが察した。
「ケッ!奴は捕虜になって生きてるんだからいいじゃないか!俺は、あんなネツ魂を失った卑怯者のことなんて思いだしたくもねえ!」
フガクが吐き捨てた。
「・・・のだ」クニエが呟いた。
「何です、隊長?」イサネが聞きかえす。

「違うのだ・・・パニは卑怯者なんかじゃないんだ!」
悲痛な声だった。
他の者は、驚き、沈黙した。
クニエは話しはじめた。
「パニが投降すると言った時、私は信じられなかった。パニは決してそんなことを考える奴ではなかったから。だから、何か隠された意図があるのだろうと考えを廻らせていた。そしてその意図がわかったのは、奴が黄金の宮殿亭で共に飲み明かすという話をした時だ」
「黄金の宮殿亭?そういえば聞いたことのない酒場ですね」イヌコロが言う。
「当然だ、そんな酒場など存在しない」
「奴と私は、ネツァワルの片田舎の同郷でな。その地方に伝わる伝承に死を怖れず、勇敢に戦い抜いた戦士は、死後、神の黄金の宮殿に招かれ、饗応を受けるというものがあるのだ」
「つまり、奴は私にだけわかる暗号で、自分は死を怖れず勇敢に戦い抜くつもりだと言ったのだ」
「それで私は、パニが何をしようとしているかわかった・・・」

「まさか、すると・・・そんな・・・」
隊員たちはようやく真実に思いあたり、衝撃を受けていた。

らしからぬ、パニの言動。
逃走中に背後に聞こえた大勢の叫び声。
追いつかれるはずだった敵に、奇跡的に追いつかれなかったこと。
それら、すべての符号が今や一致した・・・

「パニは、仲間を助けるために自分を犠牲にして敵軍を足止めしたのだ。あいつこそ本当のネツ魂を持った戦士だった。私は・・・私は、自分達が生き残るためにわかっていながら、パニ1人を死地に送りこんだのだ!責められるべきは私なのだ!」
クニエは叫び、涙を流していた。

青ざめたイサネが震える声で聞いた。
「・・・パニさんは、どうなったんです?」

クニエが答えた。
「最後に振り返ってみた時、ヴォイドを敵の真っ只中でまいていた。すぐに敵に取り囲まれ・・・姿が見えなくなった・・・」

「うああ、そうだったのか!俺達を助けるためにやつは!それなのに、それなのに、何にも知らずに俺はーっ!許してくれ、パニ!!」
フガクは叫び、天を仰いで号泣した。

「パニさん、それを私達に悟られまいとあんな憎まれ口を・・・みんなに非難され、軽蔑され、さぞ辛かったでしょうね、悲しかったでしょうね・・・」
イヌコロもすすり泣いていた。

「パニさんは、やっぱり卑怯者じゃなかった・・・私にネツ魂を教えてくれたパニさんだった・・・でも、でもどうして・・・」
イサネは泣き崩れた。











こうしてネツァワルからパニというひとりの戦士が消えた。
しかしパニの持っていた熱いネツ魂は、仲間達に受け継がれ、消えることはない。










おしまい

スポンサーサイト

パニとフガクは別々のキャラだったんですね
これではっきりしました
わざわざありがとうございました

2011.01.04 01:23 URL | デボの人 #IjUZIPhA [ 編集 ]

いえいえ、SNSのコミュ楽しみにしてます

2011.01.04 12:05 URL | かるの #BejLOGbQ [ 編集 ]













管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://yuusyano.blog99.fc2.com/tb.php/126-4c79e23a

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。